病気による髪の悩み

実は私は今年の十一月から十二月にかけて、ちょうど三週間、気管支が破れて喀血してしまうという少し珍しい病気に罹ってしまい、入院生活を送りました。
入院中、二十日間に渡って途切れなく点滴で投薬を続けていました。
メインの薬だけでも一日一リットルの投薬が二十日間でしたから、全部で二十リットルにもなります。
それは灯油タンク一本分にもなります。
今、振り返ってみると、恐ろしいほどの量の薬です。
それ以外にも単発的な点滴は何回かありましたし、数種類の飲み薬も毎日、飲み続けていました。

その結果、私の髪の毛は投薬による副作用で薄くなってしまったのでした。
私は五十代のサラリーマンですが、もともと薄かった髪の毛が、ますます薄くなってしまったということなのです。
この薬の副作用は、病気を治すためには仕方がないことだと思います。
それに私の副作用などはちっぽけなものです。
たとえば抗がん剤治療を行っているガン患者の皆さんの中には、副作用で完全に髪の毛が抜け落ちてしまった方さえいらっしゃるのです。
そんな方々に較べれば、私の髪の悩みなどは無きに等しいものだと思っています。

今回、入院生活を送ってみて改めて感じたことですが、様々な病気で苦しむ患者さんの中には、意外にも髪の悩みを抱えていらっしゃる方が多いということです。
何しろ皆さん怪我や病気で苦しんでいるのですから、基本的に毎日の自由な入浴などは一切ありません。
もちろん、洗髪もできません。
入院患者の入浴や洗髪は、その病状を考慮して決められるのが普通です。
ですから場合によっては、一週間も二週間も入浴や洗髪はお預けになってしまうということもあります。
私自身、三週間の入院中、入浴はゼロ回、洗髪は三回しかできませんでした。

それは私のような中高年の男でさえ少し辛いのですから、ましてや女性はもっと辛いことでしょう。
昔から「髪は女の命」と言われていますが、その髪をまともに洗うことさえできず、ましてや薬の副作用で抜け落ちたり薄くなってしまうとしたら、その悩みは恐らく私の想像以上の大きさであろうと思います。

私は退院して二週間以上が経過しましたが、未だに副作用は少し残っています。
更に薄くなってしまった髪の毛は殆ど気にはなりませんが、今も闘病生活に苦しみ、髪の悩みを抱える多くの女性患者の皆さんのことを思うと、早く副作用の無い薬が開発されるようにと祈らずにはいられません。
また、入院中の入浴や洗髪なども、もっと自由にできるような工夫も必要ではないかと思います。

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